2007年6月18日月曜日

はだしのゲン

「はだしのゲン」 愛蔵版 全10巻 1988年発行  バンビぶんこにあるものです。

これを読んだとき、あまりの凄惨さに打ちのめされ、
劇画の表現のものすごさに目を覆いながら、
怖いもの見たさもあり、夜更けまで読んでしまったのを
思いだしました。そのころ子どもたちも競ってこれを借りていきました。ところが時代の流れかいつしか読む人も少なくなり、近頃はほとんどなし。でもこれは文庫の書棚から無くしてはならないとずっとおいておきました。

先日一年生になったK君とお母さんがきて「はだしのゲン」ありますか?とききました。
早速1巻めを借りて行き、次の週には全10巻を借りて行きました。
お母さんの話ですとK君は読んでいて大泣きしたり、笑ったりで大変な気の入れようだったそうです。4年生のお姉ちゃんは感情をあまり出さずに読みきり、6ヶ月の赤ちゃんのいるお母さんも
すっかり引き込まれて忙しさにも負けずに読んでしまったそうです。「家族で大好きになりました。買いたいほどだけど・・・ 」
私はすっかり嬉しくなってしまいました。久しぶりに日の目をみたはだしのゲンが若い家族にこんなに感動をあたえたのです。そういえば今年は初めて映画化が予定されているとか。

今これを読んで感動した子どもたちの将来が戦争のない、平和なものであるように、願わずにいられません。