2011年10月3日月曜日

「絵本のちから」の文庫にある絵本たち


東京新聞」2011 10.2.サンデー版に「絵本のちから」という見開きのカラーページが載りました。「いのち」「きずな」「いやし」の3テーマを設け、心に響く絵本を5冊ずつ紹介します。読書の秋がやってきました。絵本の扉を開いてみませんか。というサブタイトルがついています。

いのち(人生の本質を伝える力)のテーマの本は「くまとやまねこ」「ぶたばあちゃん」「ずーとずーとだいすきだよ」「なぜ戦争はよくないか」「この世でいちばんすばらしい馬」

きずな(コミュニケーションを生むちから)は「あおくんときいろちゃん」「もりのなか」「だいじょうぶだいじょうぶ」「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」「百年の家」

いやし(心を解き放つ力)は「わたしの庭」「新装版雲のてんらん会」「詩ふたつ」「たねのはなし」「はなのすきなうし」

なるほど素晴らしい絵本ばかり、私も好きな本がたくさんあります。そこで文庫にある本を見つけて並べてみました。貸し出し中の本、見当たらない本もありましたが、10冊がすぐに並べられ、また下段に記された「戦後の絵本史」の中の絵本をいれると、17冊が面だしで並べられました。早速その中の6冊が借りられました。

さて私の思い入れのある本を紹介します。                                  

もりのなか」→上の孫が1~2才のころプレゼントしました。孫はこの白黒の地味な絵本が大好きでした。(たくさんの子どもたちが好きですが)孫がこの本が好きだった理由は「最後に大好きなお父さんが迎えに来てくれるから」                                                「はなのすきなうし」→やはりこの孫がもう少し大きくなったときにあげました。気が強いように思えた孫ですが、本当は心穏やかで争いがきらいなのだ(私とそっくりだ)この本が大好きな私は勝手に解釈しています。 

                                                        「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」→これは近隣の小学校での読み聞かせによく使いました。夫も好きで小学校で良く読んでいるようです。「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんの・・・・・・・・」で子どもたちは大いに盛り上がります。一度3年生で読んだとき[意味わからなーい」といわれました。そこで本を終わりからさかのぼって、つまり昔から現代に向かって説明しながらページをめくっていくと「わかった!」と大声が。ああよかったと思いました。                    ちなみに文庫のおはなし会では2年生のSちゃんが読んでくれました。このときはみんなで声をだしながら楽しみました。

なぜ戦争はよくないか」→戦争の本って難しくて、暗くてと敬遠されがちです。しかも戦争と名のつく絵本はあまりないかもしれません。子どもたちが戦争のない平和な日々を過ごしてほしいとは常日頃から願っています。それで願いを込めて戦争の本質をとらえたというこの本を文庫にいれました。でもまだ一度もかりられていません。そのうちきっと読んでくれる。焦らない、焦らない。 

ぶたばあちゃん」→下の孫はブタが大好きです。実は先月9月のこの孫の10才の誕生日にこれをプレゼントしようかと思いました。テーマがシリアスすぎないか、いや誕生日は命を考えるきっかけになるからいいのでは・・・と大いに迷いました。その結果他の本を贈りました。旅立ちのぶたばあちゃんが自分とこの孫に重なってしまったのです。誕生日に贈る勇気がありませんでした。でもいつか近いうちにブタ好きの孫にあげましょう。